2017年度入学式とガイダンス!

本日、瓜生山キャンパスにて2017年度入学式と、ガイダンスが行われました。
まずは入学式が午前中に本学直心館にて行われました。

大階段を登ると入学式の文字がどーんと!


直心館入り口の様子

尾池学長による式辞の様子

恒例の和太鼓演奏もありました!

入学生を代表して、
大学院日本画分野に進学された永野さんより
「入学の辞」をお読みいただきました。

『入学の辞』____________________________________

入学の許可をいただき、春の暖かな雨が頬を通り過ぎていくなか、
今こうして入学式にのぞむことができました。
このスタートラインに立つまでも色々とお世話になった方々がいます。
まずは感謝をしなければならないと思います。
と共に、この瓜生山に集まった学友の皆さん、
インターネットを通じて参加されている学友の皆さんの、
ここに至るまでの道程や経歴、大学への夢や希望や目的は、様々でありましょうが、
それら全てを言及すべく術を私は持っておりません。
その点、ご容赦をいただきつつ、私の思いを述べさせていただきます。

私は本大学を卒業し、大学院への進学を決意しました。
大学入学当初、通信教育とはどのような学習形態なのかを想像できませんでした。
しかし、いま現在、通信教育は意義ある学習形態だと言えます。
通信教育は、「学ぶ」を意識したそのとき、
その瞬間、私の居るその場所がキャンパスになります。
電車やバスの中であろうと、仕事や家事の最中であろうと、
意識がそこに向かうと、そこが「学び舎」になります。
机に向かって講義を聞いてノートをとり、レポートや試験を、
なんとか切り抜けるといった従来の大学とは大いに異なる学びのスタイルなのです。
年齢、性別、場所によらない本来のあるべき「学ぶ」「学び続ける」といった
生活が実現できるのです。
これを進化させ続けている大学の姿勢に感服するとともに、
この制度、システムを存分に利用させていただきたいと思います。

もちろん通信教育には苦しいことも多々あります。
例えばスクーリングです。事情により受講できず予定より長く在籍することになりました。
在籍しても楽しい思い出が増えました。
また、課題やレポートの作成においては、質問するとすぐに返答がくるわけではありません。
ああでもない、こうでもないと悪戦苦闘しました。
一人で取り組んでいると、孤独感から、撤退しようと思うこともありました。
しかし、この一人で格闘している時間こそ学びの重要な課程であり、
そして課題に取り組む、創作に没頭する、そういった状況そのものが実は自分自身を高め、
芸術に向かっている純粋な時間こそが至福の時間であることに気付きました。
その結果として、先生方の批評、講評は何度も読み返し、
思い返し、新たな創作への意欲を掻き立たせてくれます。
また、苦しい体験を共有しているがゆえに、全国各地に語り合える学友が出来たのも、
通信教育ならではのメリットだと思います。
これから始まる学生生活において、先生、専門家の方々、
学生生活を支援してくださる事務局ならびに関係者の皆さん、
新たにこれから出会い、励まし合う学友の皆さんに、
厳しくも温かい教えと導きをお願い申し上げます。

最後に、利休百首に「その道に 入らんと思う心こそ 我身ながらの師匠なりけれ」とあります。
美しいとはどういうことか、芸術とは何か、芸術と社会はいかに結びついているか、
また結びついていけばよいのか、そして何より「人間とは何か」を問い続けたい。
知識を広め、理解を深め、技法を身につけ、自分の表現を探求、
研究することの決意をここに表明して、入学の言葉と致します。

平成二十九年 卯月九日
京都造形芸術大学 大学院 芸術環境専攻 美術工芸領域 日本画分野 永野 孝一
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永野さん、素晴らしい入学の辞をありがとうございました!!


そして午後からはコースごとのガイダンスが行われました。



ガイダンスの様子



通信日本画コースの学生さんが運営する
大阪クラブの説明も。

ガイダンス終了後は教員による個別相談が行われました。
本学通信学部全体のブログにも入学式の模様が掲載されていますので、
是非こちらもご覧ください。→本学通信学部全体のブログ
改めまして2017年度新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます!
これから一緒にがんばっていきましょう。
よろしくお願いします!