映画「明日をへぐる」のご紹介

 現在公開中の映画「明日をへぐる」をご紹介させていただきます。


今作は、土佐和紙の原料となる楮の栽培や収穫、加工に携わられている方々の暮らしを記録したドキュメンタリーです。

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ストーリー(明日をへぐる公式サイトより引用)

土佐和紙の原料となる楮(こうぞ)をめぐる
山里の人々の暮らしを記録したドキュメンタリー。

高知県の中でもローカルな方言である「へぐる」は、
特殊な包丁で土佐楮の皮から表皮部分を削ぎ取る作業のことを指す。
高知県の山あいの町で楮を丁寧にへぐっていく90代の女性たち。
楮の外皮を何度も削り落とし、繊維だけを残していく。
そうすることで、楮は1000年以上の耐久性を持つといわれる
和紙へと生まれ変わっていく。

その手わざや佇まいからは、世代を越えて
受け継がれてきた山里の暮らしが見え隠れする。

手間もかかり大量生産もできず、継承者もいないことから
やがて失われてしまうのではないかと言われているへぐりの作業をはじめ、
楮を栽培し、紙を漉いてきた人たちの暮らし、
そして和紙の文化そのものを通して、
効率性や利便性を求めるがゆえに余裕が失われてしまった
現代社会の日常を見つめ直していく。

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日本画を描く人間にとってなくてはならない和紙、私たちにとっては特に見ておくべきドキュメンタリーです。

現在京都府の京都シネマ(~10/28)、大阪府の第七藝術劇場(~10/29)、愛知県の名古屋シネマテーク(~10/29)でれぞれ公開中です。今後神奈川、兵庫でも公開予定があるそうです。
ご興味のある方はぜひ劇場へ足をお運びになられてはいかがでしょうか!