教員紹介 vol.17 米田 実 先生
毎回、本ブログ上で本学通信日本画コースの教員お一人をピックアップし、
作品と共にご紹介していくこの企画。
第17回は、米田実 先生です。
現在開催中の風景スクーリング始め、多くの課題をご担当頂いています。
今回、植物や動物といった生命の静かな佇まい、躍動する姿に先生ご自身の心象が投影されているかのような雰囲気たっぷりの5作品をご紹介頂きました。
岩絵具の重ねによる画面の質感も、是非皆さんに参考にして頂きたい。
先生が所属されている日展(間もなく京都に巡回!)で直に作品をご覧になって下さい!
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米田 実 Yoneda Minori
担当科目:1,3年次科目、卒業制作
改めて今までを振り返ってふと想うのですが、大樹や鬱蒼とした草や葉、そこにいる動物を描きながら、心の中の叢林地帯(ジャングル)を描いていたのかもしれません。
近くの河川敷に誰もが目をとめようともしない、うっそうとした雑草地帯がつづく。
描くたびに刻々と表情をかえる葉や蔦、そこには自然の移りゆく様があった。
体を覆い尽くし毛をふりみだし歩く姿は、その場だけスローな時間が流れます。
大きな体とは対照的につぶらな瞳の奥にある優しさ、強さに引き込まれ夢中で写生しました。オランウータンの繊細な毛を自然の葉や蔦と絡ませた様子をゆったりと画面いっぱいに表現した作品です。
アフリカ水牛の迫力ある白い角に惹かれ絵にしたいと思った。
草花と鳥に囲まれ、溶け込むような鼓動が聞こえてくる。
先の見えない不安をかかえ遥か先から獲物を狙うライオン、草叢から息を潜めてじっと時を待っている。その姿を今、現実の虚無感に目を反らす事なく、夢や希望を胸にずっと先を見据えている自分自身におきかえて作品のなかに想いをこめた。
二匹の雪豹がじゃれ合い、絡み、縺れるふとした瞬間、雪豹の透きとおるような眼と、牙に野生の本能をみる。
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【プロフィール】
現在 京都造形芸術大学美術科日本画非常勤講師
京都日本画家協会会員
日展会友.日春展会員
作品と共にご紹介していくこの企画。
第17回は、米田実 先生です。
現在開催中の風景スクーリング始め、多くの課題をご担当頂いています。
今回、植物や動物といった生命の静かな佇まい、躍動する姿に先生ご自身の心象が投影されているかのような雰囲気たっぷりの5作品をご紹介頂きました。
岩絵具の重ねによる画面の質感も、是非皆さんに参考にして頂きたい。
先生が所属されている日展(間もなく京都に巡回!)で直に作品をご覧になって下さい!
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米田 実 Yoneda Minori
担当科目:1,3年次科目、卒業制作
改めて今までを振り返ってふと想うのですが、大樹や鬱蒼とした草や葉、そこにいる動物を描きながら、心の中の叢林地帯(ジャングル)を描いていたのかもしれません。
対象が動物の場合も、心ひかれる動物に巡り会うために遠くまで足を運び取材(写生)します。その場で感じたものは画面からはみ出て、溢れそうな迫力を追い続け日々制作しています。
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【作品紹介】
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【作品紹介】
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「心の結晶(こころのけっしょう)」 2002年 150F |
近くの河川敷に誰もが目をとめようともしない、うっそうとした雑草地帯がつづく。
描くたびに刻々と表情をかえる葉や蔦、そこには自然の移りゆく様があった。
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「猩々(しょうじょう)」 2009年 150 S |
体を覆い尽くし毛をふりみだし歩く姿は、その場だけスローな時間が流れます。
大きな体とは対照的につぶらな瞳の奥にある優しさ、強さに引き込まれ夢中で写生しました。オランウータンの繊細な毛を自然の葉や蔦と絡ませた様子をゆったりと画面いっぱいに表現した作品です。
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「草上の詩(そうじょうのうた)」 2010年 150F |
草花と鳥に囲まれ、溶け込むような鼓動が聞こえてくる。
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「未知の遥睨(みちのようげい)」 2012年 150F |
先の見えない不安をかかえ遥か先から獲物を狙うライオン、草叢から息を潜めてじっと時を待っている。その姿を今、現実の虚無感に目を反らす事なく、夢や希望を胸にずっと先を見据えている自分自身におきかえて作品のなかに想いをこめた。
![]() |
「憑豹(ひょうひょう)」2014年 40P |
二匹の雪豹がじゃれ合い、絡み、縺れるふとした瞬間、雪豹の透きとおるような眼と、牙に野生の本能をみる。
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【プロフィール】
米田 実 (ヨネダ ミノリ)
1972年 京都生まれ
1996年 京都造形芸術大学美術科日本画コース卒業 学長賞
1997年 京展 同'99、'03
1972年 京都生まれ
1996年 京都造形芸術大学美術科日本画コース卒業 学長賞
1997年 京展 同'99、'03
2000年 全関西展
2001年 日春展入選 同'06、'09日春賞、'09外務大臣賞、'07、'10奨励賞
日展 同'02京都新聞社賞 '06、'07、'08年巡回展選抜 '09、'12特選
2004年 川端龍子大賞展 佳作
松伯花鳥画展
日本画 京の今日展
2005年 京都日本画家協会選抜展 京都日本画家協会賞
日本画 京の今日展
2005年 京都日本画家協会選抜展 京都日本画家協会賞
個展(アーティスロング / 京都)
2006年 雪舟の里総社 墨彩画公募展 奨励賞 同'08入選
2006年 雪舟の里総社 墨彩画公募展 奨励賞 同'08入選
京都府美術工芸新鋭選抜展
2007年 14人の作家展(画廊はね / 東京)
2007年 14人の作家展(画廊はね / 東京)
日展日本画家作品展(いよてつ高島屋)同'08
京の芸術家たち現在そして未来(京都高島屋)同'08
2008年 サムホール展(京都高島屋)同'09
2009年 日本画新展(美術館「えき」KYOTO) 同'10、'13
DO-DA 4人展
画心展(アートスペース羅針盤 / 東京)
2011年 日本画 昨日・京・明日展
画心展(アートスペース羅針盤 / 東京)
2011年 日本画 昨日・京・明日展
2012年 個展 心斎橋大丸美術画廊
2013年 新鋭選抜展 (Art Space-MEISEI / 京都)
2014年 京都アートフェア2014
現在 京都造形芸術大学美術科日本画非常勤講師
京都日本画家協会会員
日展会友.日春展会員