教員紹介vol.22 猪飼一之 先生

毎回、本ブログ上で本学通信日本画コースの教員お一人をピックアップし、
作品と共にご紹介していくこの企画。

第22回は、猪飼一之 
先生です。
京都・模写スクーリングをご担当です
先生のお人柄がそのまま作品に投影されているかのような、

柔らかな雰囲気に包まれた5作品をご紹介頂きました。
鳥の課題や、風景、人物等々、色んな要素がつまった作品群。
是非、皆さん参考にして下さい
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猪飼 一之  Ikai kazuyuki

 担当科目:2年次科目




幼い頃に見た古い仏像や古代中世絵画がこの世界への入り口であったのだと思う。
古代人が造ったものを見ながら、なぜこのような造形を作ったのか、イメージの源泉は何であるのか、と不思議に満ちていた。
人がものを造るとき、それは祈りにも似て、対話のようでもあり、心情の発露のようでもある。



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【作品紹介】



「夢の中」 2006年 30号F

姪の眠っているすがたに平和があふれていました。






「光の通り道」 2010年 30号F

かつては電車が走っていた場所も今は草に覆われてひっそりとしている。







「まどろみ」 2010年 10号F


 橋から眺めると調度目の高さの枝に鳩がとまっている。
 心地よい空気の中でうとうとしているのか。







「ユリカモメ」2011年 10号F



毎年冬 近くの堀に群れをなして渡ってくる。
 次へ飛び立つまでの小休止である。









「流れ」 2012年 6号F



ゆったりと泳ぐ鴨とゆったりとした波紋。
 穏やかな時間が過ぎていく。








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【プロフィール】


猪飼 一之 (イカイ カズユキ)


1980年 愛知県名古屋市生まれ
2006年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科日本画専攻修了
2007年 安城市歴史博物館企画展示「模写 日本画家がとらえた名画の魅力」出品
2014年「仏画展」出品(数寄和 東京・大津)
   「日本画ミニアチュール展 掌の宇宙」出品 (5/R Hall&Gallery)
現在 名古屋城本丸御殿障壁画復元模写事業従事(2007年~)