教員紹介vol.12 八田 哲 先生

毎回、本ブログ上で本学通信日本画コースの教員お一人を
ピックアップし、作品と共にご紹介していくこの企画。


第12回は、八田哲 
先生です。

今回は、先生がこれまで開催してこられた個展の中から、インドを取材されたシリーズ、日本各地に足を運んで取材されたシリーズ、風景画5作品をご紹介頂きました。
先生には
京都で行われる様々なスクーリングをご担当頂いていますが、間もなく開催の風景スクーリングもご担当の予定です。受講予定の方も、これからに風景テキスト課題に取り組まれる方にも、是非参考にして頂きたい作品群です!!


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八田 哲
  Hatta Tetsu
 担当科目:3年次科目、卒業制作

















古い話になりますが、学校を卒業する時に、ある先生から絵を描き続けたいなら、
絵だけを描いていたらだめですよ。そう言われました。本を読む。小説も詩も短歌も俳句もあります。映画や演劇も音楽も見なさい、聞きなさい。
後になって思うとすべて一人で出来る事ばかりです。絵で行き詰まったり疲れた時、それらの積み重ねがエネルギーになって、今も描きたいものがいっぱいあるのは、その先生の言葉のおかげだと思っています。



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【作品紹介】







「影」145.5×89.4cm (個展「インド」より)


南インドの街角。日本画ではあまり取り上げられない影を描いてみたくて、、、。







「雨来る」 107.5×130.4cm (個展「インド」より)



川のある街、カシミール。突然の夕立ち。スケッチブックも私もビショぬれ。
でも、絵にはなりました。






「法起寺晩秋」 80.0×128.0cm (個展「奈良」より)


稲の刈り入れも終わって静かな空気。もうすぐ冬が来る。







「ひとひらの雲」 152.0×80.0cm (個展「南の祈り」より)


長崎の大浦天主堂の裏路地。ちょうどお盆で、不思議に人の心のような雲が出ました。







「春の坂」 (個展「あの道」より)


スケッチをしていると、兄弟らしい猫が黄色の蝶をねらって道にあらわれました。
絵のなかの蝶が写真ではわかるかな、、、。





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【プロフィール】


八田 哲 (ハッタ テツ)


1943年 京都市生まれ
1961年 京都市立日吉ヶ丘高校日本画科 卒業
1973年 青塔社に入塾し、池田遙邨に師事
1975年 第7回日展 初入選
1984年 改組第16回日展 特選受賞 日展会友となる
1985年 第1回 個展
1986年 日展出品をやめて無所属となる
1987年 第4回「横の会」展に招待出品
1988年 「横の会」展会員となり、’93まで出品
1990年 第2回 個展

1993年 以後、現在に至るまで個展活動