教員紹介,vol.28 渡邉葉子先生

毎回、本ブログ上で本学通信日本画コースの教員お一人をピックアップし、
作品と共にご紹介していくこの企画。
第28回は、渡邉 葉子 先生です。

本年度より東京・外苑キャンパスにて業務担当教員をご担当頂いています。
今回は先生の制作の中心である人物画5作品をご紹介頂きました。
先生は本学通信教育部のはえぬきでもあります。
課題、制作のみならず、通信での学生生活についても実体験に基づいたご意見伺えるかと思います。是非色々尋ねてみて下さい!

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渡邉 葉子 Watanabe Yoko
 担当科目:業務担当教員















作品は、私の目を通して見た「私の現実」であり、「私の心」です。
温度のような感情を、美しいものの形を借りて伝えたいと思って描いています。



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【作品紹介】








「歩く」 2011年 198cm×640cm





人は多かれ少なかれ、悩みを抱えながら生きています。
悩みは人の数ほど様々ですが、自分で自分に見切りをつけないで、立ち上がり、
前を向いて歩いてほしい。そんな気持ちからできた作品です。










「春の日」 2013年 83cm円形




忙しさにかまけて、季節の花を愛でるような、気持ちのゆとりを忘れることがあります。
心のゆとりと信念を持って日々を過ごしたい、という気持ちからできた作品です。








「カチラクンディー」 2014年 183cm×535cm




パキスタンのカラチに行った時に、ごみ収集場で働く人々を見ました。
彼らは、ごみの中から有価物を探し、生活の糧としています。
足場も悪く環境もいいと言えない中で働く人々。
彼らの逞しさと、私の想いを作品にしました。








「ぬくもり」 2015年 78cm×91cm




種族も見ている方向も違えど、一緒にいて心地よく、安心する。
きっと、言葉が通じない方が寄り添える時があるのだと思います。
その気持ちを作品にしました。








「女性の領域Ⅱ」 2015年 92cm×183cm




パキスタンで、学校の中にある縫製工房を訪れました。
ムスリムの女性は、家の中以外でスカーフをとることは、まずありません。
彼女たちも家ではスカーフをとり、家族のために刺繍をすることもあるのだろうと
思いを馳せました。





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【プロフィール】


渡邉 葉子 (ワタナベ ヨウコ)


1983 千葉県生まれ
2006 京都造形芸術大学 通信教育部 芸術学部 美術科 日本画コース 卒業
2008 京都造形芸術大学 大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 修士課程 修了
2009 「学生日本画展示」ホテルグランヴィア京都
2010 「瓜生山縦の会」京都市立美術館別館(以降2011年以外出品)
2011 「渡邉葉子個展-生きる-」立体ギャラリー射手座(京都)
2013 「渡邉葉子個展―心花―」ギャラリー同潤会(表参道)
2014 「“focal point”2014」アートスペース羅針盤(京橋)
              「第6回 The NIHONGA -伝統と創造-」京都府文化博物館 同‘15
              「第3回 Artist Group -風- 公募展」入選
2015 「WA‐外苑キャンパスより発信する‐」アートスペース羅針盤(京橋)
              「渺渺展」東京銀座画廊・美術館8F