【人物写生/東京】一番身近で難しい!? 人体を描く

今回は、先日東京外苑キャンパスで行われた人物写生のスクーリングの様子を紹介させていただきます。
人の姿は、自分の姿も含めて一番良く日ごろから見ている対象のひとつですが、いざ描こうと思うと全体のバランスや細部など、実は一番難しい対象かもしれません。
一番近くて難しく、そして多くの方が卒業制作で制作されるように魅力的な人物表現。人物写生はその基本を学ぶことのできるスクーリングです。

■ポージングの時間はあっという間!

人物写生スクーリングは、前半はゴールデンウイーク中の5月4・5日、後半は5月29・30日に行われました。前後半4日間のスクーリングでは3名のモデルさんに来ていただき、ヌード写生、着衣写生の2点を鉛筆と色鉛筆で制作しました。
そして今回描いた写生が、今後の40号の人物制作へと繋がっていきます。

モデルさんのポーズ時間は、集中しているとあっという間! 
限られた時間で目の前の対象をしっかり捉えることができるかが醍醐味でもあります。
ポーズの合間に真鍋先生からのレクチャーを聞いてまた次のポーズ時間へ。

■40号制作への準備!


ポージングが終わったあとに、後半の事前課題でもある小下絵のデモ。
白い紙だけでなく色付きの紙を使うとイメージが広がります。
写生がどのような流れで制作に繋がっていくのかも学んでいきます。


こちらはベニヤ板に草稿紙を張り、そこに今回描いた写生を描き写していくデモ。
これが日本画制作の大下絵の素になります。

行近先生による水張りのデモです。大きなパネルの水張りのコツを教えていただきました。

■個別講評と仕上げ!

個別講評の様子。ヌード、着衣の写生はもちろん、小下絵や草稿紙の大下絵も並べて、今後の日本画制作も見据えます。

先生のレクチャーを受けつつ授業終了ギリギリまで、みなさん制作に集中していました。
スクーリング時の皆さんの集中力はいつも素晴らしいです!


ポーズの合間にはお互いの写生を鑑賞しあったり、みなさんの交流が活発でした。人体の構造や重心など、実際のモデルさんを観察することでより理解が深まったようです。
最終日には、すでに次の人物制作に関するご相談も多く、みなさん制作のイメージが溢れていました。
果たして今回の写生を皆さんがどのような作品にされるのか、本画制作の様子はまたこちらでも紹介させていただきますのでお楽しみに!