教員紹介 vol.16 橋本明子 先生

毎回、本ブログ上で本学通信日本画コースの教員お一人を
ピックアップし、作品と共にご紹介していくこの企画。


第16回は、橋本明子 
先生です。
京都・人物スクーリングをご担当頂いています。

今回は、先生がライフワークとして探求し続けている人物画の中から5作品をご紹介頂きました。
先日まで開催されていた個展にて直に作品をご覧になられた方も多いと思います。

先生ご担当の人物スクーリングのみならず、これからテキスト人物課題、卒業制作にて
人物画に取り組まれる方にも、是非参考にして頂きたい作品群です!
--------------------------------------------------------------------------- 


橋本 明子  Hashimoto Meiko
 担当科目:3年次科目

















子供の頃、どちらかと言えば描くことは不得手でした。けれど見ることは好きだったので、祖母や父がよくあちこちの展覧会に連れて行ってくれました。京都という恵まれた環境で優れた作品をたくさん見ることが出来ました。
岩絵の具の美しさに魅かれ、先人の流麗な筆致に憬れ、日本画を志して30年を越えました。幼い時の感動が今も描き続ける原動力となっているのかもしれません。


--------------------------------------------------------------------

【作品紹介】




翠の椅子 1994年 80号F


人物ばかりを描くことに迷っていた頃の作品です。
自分が描きたいもの(裸婦)を描いていこうと決めたきっかけの作品になりました。







衍 2006年 120号F


『衍』は「延び広がる」という意味です。
伸びやかな裸婦の背中の線に思いを込めました。








circulate 2009年 92×320cm ×3枚


インスタレーションの作品です。
分野・年齢を問わないグループ展に参加し、表現の可能性を試みる場にしています。








淑 2010年 6号F


『淑』は「しなやか」という意味です。
ふとした仕草に美しさやかわいらしさを感じます。
その発見を画面に留めたいと思い毎回制作しています。







佚 2012年 80号M

『佚』は「うつくしい」という意味です。
ポーズの緊張感を意識して、色味を抑え目にしました。

裸婦の美しさ、力強さが伝えられればと思います。



--------------------------------------------------------------------

【プロフィール】


橋本 明子 (ハシモト メイコ)

京都府生まれ
1981年    京都市立芸術大学日本画科卒業
1983-1986年       二人展(堺町画廊)
1987年                現代の造形3人展(大建ギャラリー)
1989-2015年      個展(ギャラリー三条、堺町画廊)
1991,1994年      京都日本画新鋭選抜展(大三島美術館)

2004-2015年   LINK展(京都市美術館)