復元制作現場見学会

先日、大阪クラブで山田真澄先生がされている奈良県生駒市にある長福寺さんの本堂内の内部に描かれている彩色画の復元作業現場を見学させていただきました。

当日は、日本画の学部生・大学院生・卒業生と他コースの方々まで大勢の見学希望者の方たちが集まって頂き、皆さんの熱気でクーラーのききも及ばないほど、熱のこもった見学会となりました。

午前中は長福寺さんにお邪魔をして現在のお堂の中を見学させていただき、お寺の由来をお聞きして、現在微かに見えるお堂内の彩色や色々な仏様を拝見させていただきました。鎌倉時代の様式をしっかりと残す建物や境内はとても静かで落ち着いた雰囲気でした。



午後は先生が作業をしている現場で復元に至る経緯や手順などの説明を受けて、実際の復元図を拝見しました。赤外線写真や顔料分析などから導き出された復元図は、予想を超える美しさで、お堂内の荘厳を再現しています。




今回の企画をされた大阪クラブの方たちからも
「皆さん、本当にとても喜ばれていました。『参加できて、自分の日本画に対する意識改革ができたとしみじみと思いました。』等々感激された感想を送ってくださいました。
初めての作業現場と先生たちの地道でミステリアスな、そして確かな技術の作業に、皆さん、感動!でした。
天然の岩絵の具の古代の配色は美しかったです。長福寺があの美しい色で満ちているところをぜひ観たいものだと思いました。完成の日が待ち遠しいですね。」

などという感想をいただき、無事見学会が有意義の終りとても良かったと思います。
皆さんのこれからの制作活動に少しでもプラスになると良いと思います。

厚い中、皆さんお疲れさまでした!!!