京都スクーリング「制作の基本」

京都では制作の基本を学ぶスクーリングが行われました。

この授業は1年次科目で今年度から新たに開講された授業になります。ほとんどの方が入学してから初めて学ぶ日本画制作の授業なので、日本画について基本からしっかりと学ぶことができます。

今回のスクーリングでは事前課題としてご自宅で描いてきていただいた鉄砲ユリの写生をもとに日本画制作を行いました。
膠・墨・胡粉・岩絵具などの素材の使い方や、ドーサ引き・水張り・骨書きなど制作の進め方について、皆さんの制作の進み具合と並行してレクチャーを行うため、知識を詰め込むだけでなく実感を伴って学んでいただけたのではないでしょうか。

ほとんどの方が初めての制作でしたがとても素敵な作品が完成しました。今後の制作もとても楽しみです!

日本画は扱う画材や技法などに専門用語も多く、画材や道具の使い方も慣れるまでは少し難しく感じる方もいらっしゃると思います。今回の授業だけではもちろんすべてをお伝えすることができませんでしたが、これからのスクーリングやテキスト課題を通して少しずつできることや知識を増やしながら、日本画制作の楽しさや奥深さを体感していただければと思います。

山田真澄先生によるレクチャーの様子。
膠などの日本画材を紹介します。

ご自宅で描いてきた鉄砲ユリの写生をトレースして
本紙に写す準備をします。

田中希和子先生によるレクチャーの様子。
今回は2教室に分かれて授業が行われました。

墨で輪郭線を描く「骨描き(こつがき)」の様子。

白い絵具になる胡粉を練ります。慣れるまでは結構大変な作業です。

水干絵具や岩絵具の使い方を紹介しています。

水干絵具を使って下地や背景を描いています。


下地ができたら岩絵具で描き込んでいきます。