【卒業制作2/東京】本画に向けた自由制作、草稿の合評

こんにちは。今回は先日、東京外苑キャンパスにて開催されました、卒業制作2のスクーリングの様子をご紹介させていただきます。


通信日本画コースでは、4年次になると一年間をかけて卒業制作に臨みます。といってもいきなり本画に向かうわけではなく、卒業制作に向けた課題や、草稿などを経て、最後の本画へと順を追ってじっくりと取り組んでいきます。(じっくりといっても制作していくとあっという間!)


卒業制作2では、学生の皆さんが事前に取り組んでこられた自由課題と、卒業制作の小下絵や草稿を合評する時間として、2日間まるまるみっちり使います。大きな作品ですので、どういった作品にしていくのかここでしっかりと考えてから臨むことで、それぞれが納得した作品を描くことができるのです。


1日目:40号自由課題の合評


今回のスクーリングでは1日目に40号の自由課題の合評、2日目に卒業制作の小下絵や草稿の合評が行われました。



1日目の40号自由課題合評の様子(1枚目:松生歩先生、2枚目山田真澄先生)


40号の自由課題では、「自由課題」というだけあり、個性が光るモチーフや色使い、様々な技法の作品が並び、多くの課題を経てきた上級生の力量が存分に発揮されていました。


生徒さんが一人ずつ作品解説や制作の過程を発表した上で、先生方からの講評を受けます。


生徒さん一人一人に丁寧に、先生から作品についての指導がありました。

これまでの課題では、描くモチーフには風景なり人物なり、何かしらの共通するテーマがありました。それを経て卒業制作では、描くモチーフから、作品のテーマ、サイズから画材の選択までを一から自分で考えていただくことになります。

そしてこの40号制作は、入学後初めての自由な制作になるのです。そしてここで描きたいモチーフやテーマを確認し、実際の卒業制作に向かっていきます!


2日目:卒業制作小下絵、草稿の合評


2日目の卒業制作の小下絵や草稿では、今後の制作プランや具体的な画材についてなど、大作に向けての積極的な構想の発表や質問も多く、先生方のアドバイスに真剣に聞き入る皆さんの姿が印象的でした。


今回は両日ともに遠隔での受講が同時配信で行われました。

手前のタブレットに映っている画面が、遠隔受講の生徒さんにLIVE配信されています。


発表を聞く生徒さんたちも真剣そのものです。
ほかの方の制作意図や作品に触れることで刺激をもらえるのは合評ならでは。

作品全体の構図から細部に渡って、今後の本画制作の進め方を固めていきます。

生徒さんそれぞれの力作に先生方の眼差しが注がれていきます。

メモを取る生徒さんも多く、今後の本画制作に向けての熱意あるスクーリングでした。

真夏が戻ってきたような暑さでしたが、それに負けないくらいの熱い合評の2日間となりました。
この熱い2日間が、冬頃完成するであろう卒業制作にどう繋がっていくのか、教員一同とても楽しみにしております!