【水干岩絵具併用による制作/東京】色鉛筆写生を本画に

こんにちは。今回は先日東京外苑キャンパスで行われた水干岩絵具併用による制作のスクーリングの様子を紹介させていただきます。
このスクーリングは8月と9月の前後半に分かれて行われました。

水干岩絵具併用による制作:前半

色鉛筆写生のスクーリングで描いたカボチャとオクラの作品をもとに、F6号サイズの本画を制作をしていきます。

モチーフの描き込みに入る前に先生に相談できるのはスクーリングならではです。
(右:伴戸玲伊子先生)
学生さんは、色の重ね方を手元の試し紙で確認されながら制作を進められています。

背景の調子が入りました。ここからモチーフを描き起こしていきます。(右:横山芳実先生)
どのような背景にするかは、事前に学生さんに考えてきていただいています。

伴戸玲伊子先生によるデモ。
横山先生が解説され、スクリーンには伴戸先生の手元が映し出されています。

大きなスクリーン画面なので、先生の筆使いもよくわかります。
密にもならずに安心。

写生を手掛かりにモチーフの形をしっかり描き起こされています。
色鉛筆写生でモチーフと向き合った成果が、今回の制作で形になっていきます。

水干岩絵具併用による制作:後半


スクーリング後半。細かい部分まで丁寧に仕上げていきます。
様々な種類の筆を使うため、左手に次に使う筆をスタンバイされています。もはや達人のようですね...

全体のバランスを見ながら、先生に指導していただきます。(右:頴川麻美子先生)
先生に見ていただくだけではなく、学生さん自身が客観的に作品を見る時間でもあります。

頴川麻美子先生のデモです。
カボチャのヘタの部分など、モチーフの細かいポイントの描き込みをされています。
制作は佳境に!

横山芳実先生と写生と見比べながら、イーゼルに作品を立てて全体を確認。
答えはいつも自分が描いた写生の中にあります。

いよいよ合評です。先生方の合評にも熱がこもります。みなさん、ご自分以外の作品にも興味津々。
他の方の作品への言葉も全てが勉強です!

岩絵具の重ね方や、背景の作り方とそれによるモチーフとの空間の関係性など、生徒さん一人一人独自の作品に仕上がりました。

生徒さん同士で作品を見比べあったり、絵具を参考にし合ったりと、コミュニケーションも活発に行われました。
終始、先生方への質問も続き「どうしたらもっと良い作品にできるだろうか」といっ
た、意欲の溢れたスクーリングになりました。皆さんの次の作品も楽しみにしております!