京都スクーリング「水干・岩絵具制作」

先日京都では1年次科目の水干・岩絵具制作のスクーリングが行われました。

このスクーリングでは、「色鉛筆写生」のスクーリングで制作した作品を下絵として、前後半計4日間で日本画の制作を行います。事前課題では、本紙への下絵のトレースと、骨描き、胡粉塗りまで済ませておき、スクーリング初日から水干絵具・岩絵具を使って制作を進めていきます。

制作の基本」のスクーリングで学んだ日本画材の扱い方をおさらいしつつ、さらに細かいことを意識しながら制作方法を学びます。色鉛筆写生ではモチーフの野菜だけに着色したのですが、日本画制作では背景にも色を塗るので、下地からしっかりと絵具を塗り重ねます。

4日間の中で使う絵具の色や塗り方をいろいろと試しながら、自分の作品完成イメージに近づけていきます。入学してからこれまでに、写生から日本画作品の完成までを通して取り組むのは今回が初めてでしたが、無事に完成し合評にはそれぞれの個性が見える作品が並びました。


田中先生によるレクチャーの様子。

胡粉を練っています。


背景にも色を塗っていきます。

佐竹先生によるレクチャーの様子。




後藤先生と田中先生による合評の様子。

合評が終ったあとは他の学生さんの作品を見る時間があります。
自分の作品と見比べて違いを見つけるのも大切な勉強です。