教員紹介,vol.29 頴川麻美子先生

本ブログ上で本学通信日本画コースの教員お一人をピックアップし、
作品と共にご紹介していくこの企画。
昨年度より暫く時間空きましたが、まだご紹介できていなかった先生方、今年度より新たに科目ご担当頂く先生方を引き続きご紹介していきたいと思います。

第29回は、頴川麻美子 先生です。
東京・外苑キャンパスにてスクーリングをご担当頂いています。
今回、1994年制作の作品から近作までの草花をモチーフにした5点を、描いた当時のお気持ちを振り返りながらご紹介下さいました。
先生ご担当の植物課題だけでなく、今後卒業制作に取り組まれる方々も是非ご参考に!!!


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頴川麻美子 Egawa Mamiko
 担当科目:1、2年次科目















草花を中心に描いてきました。
心ひかれるモチーフに出会うとうれしくなり、それと同時にもう次には会えないのだなと、少し寂しい気持ちになりながら写生している私がいつもいます。
制作にあたっては写生で感じたその時の風の音、空気、気持ちを筆に託し、絵の具に託し、自分らしく描いていこうと思うのですが。でも、それは果てることのない、自分自身への問いかけであり、勉強の日々であります。


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【作品紹介】





終章」 1994年 サイズ150F


若い頃の作品。まだまだ全てが未熟で自信がなくて
必死になって描いたことを思い出します。





 
愁雨」 2002年 サイズ170㎝×220


宮古島の藪の中、雨の中写生して、全てが濡れそぼって
自然と一体化したようなそんな感覚がありました。



 

 

「愁煌」 2008年 サイズ170㎝×220

 

椿は昔も今も追い続けているモチーフです。
この作品の元になってる写生の場所は今は無く、
絵の中に生き続けています。
 







夏の終わりに」2016年 サイズ67㎝×140


 
枯れたひまわりが描きたくて、
種から育てて枯れ果てるまで見続けて、
最後は悲しくなってしまいました。



 
 
 

草花火」2017年 サイズ40



シシウドを写生していたら花火のイメージが浮かんで、
珍しく都会のビルを背景に描きたくなりました。
次へと続く作品になれば良いなと思っています。

 




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【プロフィール】
 
 

頴川麻美子(エガワ マミコ


学習院女子短期大学卒業 
京都芸術短期大学  (現 京都造形芸術大学)
日本画専攻科修了       

京展     1987  88 89 97 98 99 00 01
京都新聞日本画賞展    1994
京都美術工芸展   1997  98  00    
滋賀県展特選   2001    
院展   2002    
日本画今日の京展   2004    
全関西展   2007    
個展 京都   1993  95  98  00  02  04  07  12  14  16    
個展 横浜   1996  99  02  05  08  14    
個展 銀座(柴田悦子画廊)   2012  17    
祇園祭によせて・扇子展(ArtSpace-MEISEI)   2015   
紫陽花展   2016   17
女流日本画展(小田急百貨店町田店)  2017
   京都日本画家協会会員