教員紹介 vol. 5 兼未希恵 先生

毎回、本ブログ上で本学通信日本画コースの教員お一人を
ピックアップし、作品と共にご紹介していくこの企画。


第5回は、兼未希恵
先生です。
先生には東京・外苑キャンパスで行われる様々な事の、細かな所まで
ケアし
て頂いています。
東京で受講されている学生の方は、兼先生にお会いする機会多いと思います。
本ブログでもご案内した、京都で開催の「日本画家の扇子展PLAS」、

「第7回The NIHONGA」に兼先生もご出品されますので、今回ご紹介
頂いた本ブログ上での5作品だけでなく、瓜生山キャンパスで普段受講されて
いる皆さんは特に、是非会場にて先生の作品を直でもご覧頂きたいと思います!

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兼 未希恵  Kane Mikie
 担当科目:1,2,3年次科目、卒業制作






















私は色に強く興味を惹かれています。面白い構図や配置などにも惹かれます。
日々そういうことにアンテナを延ばしています。もしかしたらデザインの方が
適しているかもしれません。たまに、デザインと絵画の狭間で苦しんでしまう
自分が居ます。
デザインと絵画の枠を超えて、観てもらう方に素直に響く作品が出来るように
なりたいと思い、制作をしています。



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【作品紹介】


「 シアワセノアオイトリ 」  2004年 182×310

















インスタレーション(空間全体で一つの作品とする展示)の中のメインの作品です。
『幸せの青い鳥』の物語は一羽の鳥しか出ませんが、私は、その物語を元に
200羽近く配して作品にしました。





「 コノ道ハドコへ行ク 」  2007年 45.5×53㎝ を44























インスタレーションの作品です。
巻物をヒントに四季のモチーフをギャラリー一周に細長く配した作品です。








「 自力デ風ヲ起コシタラ何カガ変ワルダロウカ 」 (部分)  2011年 90×720㎝ 2点























こちらもインスタレーションの作品です。写真は作品部分です。
今まで描いてきたモチーフとインコを配してそれを人が吹き飛ばしています。
もう一度考えをリセットして、新たに制作してみたいという思いを作品に描きました。







「 シロイツイオク 」  2012年 162×162





























苦いドクダミを食べている自画像です。
ドクダミの花ことばの「白い追憶」と「良薬は口に苦し」を元に
「今の不安と悶々とした苦々しい思いは、身のためになるいい経験を
  していたんだなと、いつか振り返る日が来るから今を大切にしよう。」
という自分への励ましの作品です。







「 シロイバラ 」  2015年 72.5×112





















色鮮やかにしてきた作品から、あえて色数を抑えて制作しました。
空間が無くデザイン的な作品です。





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【プロフィール】



兼 未希恵 (カネ ミキエ)


                東京都生まれ
2001年 京都芸術短期大学 造形芸術学科美術専攻日本画コース 卒業(同年大学編入)
2003年 京都造形芸術大学 芸術学部美術科日本画コース 卒業
主な展示----------
2004年 個展 同'06、’07、’09、’13
2005年 「画心展」(ワコール銀座アートスペース/東京)
             「京都新鋭選抜展」 優秀賞 (京都文化博物館)
2006年 14人の作家展」(Gallery d.g./東京)
             「VOCA展」 佳作賞 (上野の森美術館/東京)
2008年 「第7回菅盾彦大賞展」(京都文化博物館、倉吉博物館/鳥取)
2010年 The NIHONGA」(京都文化博物館)同’12’13’14
2011年 「アートフェアー東京 三人展」(東京国際フォーラム)同’13
2015年 「WA-外苑キャンパスから発信する-」(アートスペース羅針盤/東京)